この記事では、
まだ大学生だけど将来海外就職したいんだけど、どうすればいいの?
という悩みに対して、僕が新卒で海外就職した方法とノウハウを紹介します。
また、新卒ではないけど海外就職を目指している人にも参考になる内容ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
構成はご覧の通りです。
僕が新卒で海外就職した流れ
まずは僕が海外就職した流れをサクッと説明します。
就職時のスペック
- 中国語:HSK6級(最高位取得)
- 英語:日常会話レベル(資格なし)
- ポーランド語:初心者レベル(資格なし)
- 大学は教育系(資格等なし)
- ポーランド在住
僕の当時の彼女(今の奥さん)がポーランド人だったので、大学卒業後、就職せずポーランドに渡りました(詳しくはプロフィールを)。
ポーランドでは半年ほどポーランド語コースに通っていましたが、渡航前アルバイトで貯めた資金が尽きてきたので、現地にて就職活動をすることに。
といっても、日本人向けの就職情報もあまり無かったため、現地日系企業に直接就職口は無いか?と連絡をしました。
幸い1社目で回答が来て、面接を受けてそのまま入社ということになりました。
入社条件は現地採用ということで給与は現地人と同じレベルの10万円からのスタートでした。
でも、絶対出世する!という気持ちで働いたので2年程で日本採用の駐在員になれましたし、給与も最終的に同世代の倍はもらえていたので入社後の結果は個人の努力次第だと言えるでしょう。
当時は「いきなり入社できてラッキー!」くらいにしか思っていなかったわけですが、今になって振り返ってみると、新卒で海外就職する条件を満たしていたということが大きかったと考えています。
この条件については下の[狙い目の企業]の部分で説明していきます。
新卒者が海外就職する方法
方法は以下の4点です。
- 語学スキルをつける
- 現地在住なら尚良し
- 現地法人に直接連絡を取る
- 会社にとってのメリット・思いを伝える
語学スキルをつける
海外で働きたいと思った場合英語は必須条件になるでしょう。
英語が話せなくてもできる仕事(日本料理店の調理スタッフなど)もありますが、話せないことで現地スタッフに迷惑をかけてしまうこともあるので、ペラペラでなくとも、コミュニケーションが出来るくらいまでは勉強しておきましょう。
手っ取り早く英語を習得する方法は海外に出てしまうことです。
コスパ良くて、英語が習得できて、海外生活も体験できて一石三鳥です。
サクッとセブ留学にでも行って、まずは言語に触れてみるというのが一番でしょう。
現地在住なら尚良し
日本国内から就職希望先に応募するよりも、できれば現地に滞在しながら就職先を探す方が良いでしょう。
例えば、上で紹介したセブ留学しながら、現地の企業に問い合わせまくるというのもありです。
就職希望先にすぐに出向くことができる状況があるだけで、採用側にとってはかなり魅力的です。
僕が採用側なら「とりあえず会いましょうか」となりますね。
現地法人に直接連絡を取る
人材紹介会社経由であったり、日本本社への連絡ではなく現地法人に直接連絡を取ることがポイントです。
メリットとしては、
- インパクトがある
- 需要があるところに直接アピールできる
- 現地に決定権がある場合、話が早く進む
- 現地法人の上層部が直接対応してくれることもある
会社にとってのメリット・思いを伝える
連絡するときはしっかりと熱意を伝えましょう。
僕が実際に連絡して伝えたのは以下の通り
- いつからでも働けること
- 現地の言語は問題ないこと
- 現地スタッフとのコミュニケーションにも不安がないこと
海外就職したい新卒者が狙うべき会社
上では方法を説明して来ましたが、ここから一番重要なことを説明します。
一番重要なのは、ニーズのある会社に応募することです。
ニーズがない会社(人不足でなかったり景気が悪い状況)に応募した場合、あなたがどんなに優秀でも採用されないでしょう。
以下では海外就職したい新卒者が狙うべき会社(ニーズのある会社)を紹介します。
- 海外売上比率が高く、海外拠点の多い日系中小企業
- 成長著しい会社
- 発展中の新興国にある拠点
- 設立間もない拠点
海外売上比率が高く、海外拠点の多い日系中小企業
このような会社は基本的に海外で活躍できる人材を常に探しています。
特に中小企業の場合、日本国内ですら人材不足気味なので、海外で活躍したい新卒は特に魅力的に映るでしょう。
僕も中国で5年ほど駐在し、いろんな会社と交流して来ましたが、多くの会社が現地で活躍できる若手を欲していました。
なお、新卒がいきなり日系以外の現地企業に就職するのは難易度が高いので、日系企業に絞って就職活動しましょう。
成長著しい会社
これは基本中の基本ですが、成長著しい会社の方が人材を欲している可能性がはるかに高いです。
成長著しい会社の見分け方
- 成長産業に属している企業かどうか
- ここ数年拠点は増えているかどうか
- ホームページは充実しているかどうか
発展中の新興国にある拠点
例えば中国やASEANなど現在でも発展している地域に進出している場合、その拠点自体も成長フェーズにあることが多く、人材ニーズが高まります。
また、一般的に中国やインド、アフリカなどの新興国に行きたい日本人自体がそもそも少なく、自ら進んでそのような地域に出て来てくれる若者は非常に魅力的な人材となります。
実際、前職時代に中国で人材募集をしていましたが、数ヶ月に1回くらいしかエージェントからの紹介が来なかったので、海外は日本以上に売り手市場だということが言えます。
設立間もない拠点
設立間もない拠点には2種類あります。
- 設立間もないため人材を獲得する資金的余裕なし
- 設立間もないが、収益化のメドが立っており、成長のための人材を確保したい
という感じです。2番目を狙いましょう。
例えば、自動車部品メーカーが新たな拠点を設立する場合、他拠点で生産していたものを引き継ぐ場合が大きく、収益化のメドが早い段階で立っている拠点もあるので、そういった会社が狙い目でしょう。
狙い目の会社の見つけ方
それでは狙い目の会社の見つけ方を解説します。
以下の流れで探してみましょう。
- 自分が行きたい地域・国を絞る(おすすめは途上国)
- 外務省や現地日系商工会サイトを使い、進出企業をリサーチする
- 各企業を1社ずつホームページや業界をリサーチする
- 中小企業・海外拠点の多い企業・発展中の企業を狙う
- 現地法人に直接応募する
まずは自分自身が行きたい地域をリサーチするところから始めてみましょう!
まとめ
如何でしたでしょうか?
まずは日本で就職して海外に出向するという方法もあるわけですが、如何せん出向までに時間がかかる上に、海外にいけない可能性すらあります。
そして「日本と海外どちらが成長できる環境なのか?」という視点考えても明らかに海外の方が成長に繋がるでしょう。
成長フェーズの国であれば結果も出やすいので、スタート時の給与や待遇は低くとも、ぐんぐん高くなる可能性も大いにあります。
仮にそうならなくとも、2〜3年すればあなたの市場価値は相当に高まっているでしょうから、転職にも有利に働くはずです。
検討を祈ります!