この記事では、
LCC各社の荷物持込基準とバックパックの選び方のポイントを明らかにした上で、持込可能なおすすめなバックパックを10個紹介します。
機内に持ち込むメリットとしては、
- LCCで追加料金がかからない
- ロストバゲージの心配がない
- 手荷物受取場で待たされない
- 荷物が破損する心配がない
このようなメリットがあります。持ち込めるならなるべく持ち込んだ方が良いでしょう。
バックパックだけ見たいという方は3のリンクからどうぞ。
LCC機内持ち込みルール
LCC各社の機内持込荷物の規定を以下にまとめています。2019年2月4日時点の規定になります。
航空会社それぞれ細かい規定などもありますので、詳しくは表のリンクから航空会社各社の手荷物規定ページに入り確認をしてみてください。
航空会社 | 寸法(cm) | 合計重量(kg) | 個数 |
ピーチ | 50x40x25 | 7 | 2個 |
タイガーエアー台湾 | 54x38x23 | 10 | 2個 |
チェジュエアー | 55x40x20 | 10 | 1個 |
エアプサン | 55x40x20 | 10 | 2個 |
ティーウェイ航空 | 55x40x20 | 10 | 2個 |
セブパシフィック | 56x36x23 | 7 | 1個 |
香港エクスプレス | 56x36x23 | 7 | 2個 |
スプリングジャパン | 56x36x23 | 5 | 1個 |
スクート | 54x38x23 | 10 | 2個 |
エアアジア | 56x36x23 | 7 | 2個 |
ジェットスター | 56x36x23 | 7 | 2個 |
スカイマーク | 55x40x25 | 10 | 2個 |
ソラシドエアー | 55x40x25 | 10 | 2個 |
エアドゥー | 55x40x25 | 10 | 2個 |
各社の規定から平均的な荷物規定を抽出すると、
- 寸法:55 x 40 x 25(cm)
- 3辺合計:115cm以内
- 持込可能数:2個(荷物と手さげバック)
- 2個合計重量:7kg以内
ちなみに、ANAやJALなどのFSC(Full Service Carrier)は通常10kg以内とさらに余裕があるので、LCCに対応できればFSCの機内持ち込みは心配不要です。
航空会社 | 寸法(cm) | 合計重量(kg) | 個数 |
ANA*1 | 55x40x25 | 10 | 2 |
JAL | 55x40x25 | 10 | 2 |
*1 ANAは国際線の規定です。
RYANAIRやWIZZAIRなど欧州系は手荷物条件がさらに厳しくなっております。チケット手配する前には必ず手荷物条件の確認をお願いします!アジア系は比較的ゆるく、多少のオーバーウェイト・オーバーサイズは通してくれる場合もありますが、欧州系は厳しいのでご注意ください。
RYANAIRの場合
WIZZAIRの場合

旅行者向けバックパックの選び方ポイント
上で説明した寸法以外にも以下のポイントに従ってバックパックを選べば、旅行に適した良いバックパックに出会えるでしょう。
30~35L前後の容量
機内持ち込みの最大容量は44Lになりますが、持ち運びを考えると30~35L前後がちょうど良いサイズです。少なくとも25Lはほしいので以下で紹介する10選は全て25L以上としています。また、40L以上はオーバーサイズにならないように寸法に注意して選ぶ必要があります。
ちなみに、30Lでも比較的頑張ってパックしないと荷物が入りきらなかったり、重量オーバーします。別記事の「荷物を極限まで減らす13のコツ」で荷物を減らす方法は詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
軽量化された製品
容量と同じく重要なのが製品の重要です。LCCの場合は7kgの重量制限があります。バックパックの重量はなるべく抑えたいので、以下で紹介するのは全て1.5kgの軽量タイプを選定しました。
持ち運びやすい設計
機能面ではまず、持ち運びやすさが重要です。7kg程度はそれほど重いわけではありませんが、流石に長時間持ち運ぶとしんどいのでなるべく持ち運びが楽になる設計がされた製品を選びましょう。ポイントとしては以下の3点に対応している製品がおすすめです(番号は「あったらいいな」の優先順位)。

出典:Amazon(追記)
ただし、これらの設計は本来登山に対応したものなので、市内移動などが中心の場合はここまで機能的ではなく、もう少しデザイン性を意識した製品でもそこまでの負担はありません。10選では機能面・デザイン面両方のタイプを選定しています。
荷物を取り出しやすい設計
荷物を取り出す際に重いバックパックをいちいち下ろして、雨蓋を開けて荷物を取り出すのは地味に面倒です。以下のような機能があれば荷物の取り出しにも便利です。
外ポケット&固定バンド

出典:Karrimor
ボトム&サイドからアクセス

出典:Karrimor
雨蓋収納

出典:Karrimor
ヒップポケット

出典:Amazon
雨蓋についてはメリットとデメリットがあります。メリットは名前の通り雨がメイン収納に入ってくるのを防ぐほか、ジッパー部分に小物を収納できたり、雨蓋と本体の間にアウター衣類や靴などを収納できる点です。一方、デメリットはメイン収納にアクセスするのに時間がかかる点です。デメリットを回避するために、よく取り出す物は外ポケットに収納したり、トップ以外からメイン収納にアクセスできる構造の製品がおすすめです。
以下の10選では雨蓋有り無し両方を選定しています。
LCC持ち込み可能なおすすめバックパック10選
それでは早速バックパックをみていきましょう。
1. MILLET / ELIUM 30
容量(L) | 30 |
重量(kg) | 1.15 |
寸法(cm) | 53 x 26 x 16 |
おすすめ ポイント | 充実した調整ベルト 背面3D構造 雨蓋付き ヒップポケット レインカバー付き |
Amazon評価 (評価者数) | 4.7(4) |
価格* | 15,984円 |
*1 価格はAmazonの19年1月31日時点の税込価格。他の製品も同様。
MILLETの30Lバックパックです。ELIUM 30は本来軽登山やトレッキング向けのバックパックということもあり、背負った時に体にフィットする形状であり、さらに腰ベルトの造りがよく背負ったときの負担を軽減してくれるため長時間背負っても疲れにくい構造です。また、背中がムレにくい構造になっているため、夏場での使用にも向いています。バック自体の機能性も良く、サイドから荷物を取り出せる構造になっていたり、腰ベルトの部分に小物を入れたり出来るので便利です。付属品としてレインカバーも付いているので雨の日も安心です。
僕自身10年以上MILLETを愛用していますが、とにかく背負うのが楽で、機能性も抜群、また長く使えることもあり、心からオススメできる製品です。それからデザインも最高です。本物感が出ます(笑) ※MILLETが好き過ぎて10選中3つMILLET製品を入れています。

愛用しているMILLETのバックパック
2. MILLET / KHUMBU 35
容量(L) | 35 |
重量(kg) | 1.25 |
寸法(cm)* | 59 x 25 x 17 |
おすすめ ポイント | 充実した調整ベルト 背面3D構造 ヒップポケット レインカバー付き |
Amazon評価 (評価者数) | 5.0(6) |
価格 | 16,053円 |
*1 寸法は若干オーバーですが、上で説明した通り押込めば問題なく入ります。
同じくMILLETのバックパックです。KHUMBU 35はELIUM 30に比べ少し大きめのサイズになっています。機能的にはほとんど同じですが、少しでも多く荷物を入れたいという方にはこちらがおすすめです。異なる点としては、トップにカバーがついていないので、上からメイン収納にアクセスしやすくなっています。レインカバーも付属されているので、雨の日も安心して使えます。
3. HAGLOFS / MOUNTAIN SURF
容量(L) | 30 |
重量(kg) | 1.37 |
寸法(cm)* | 57x 38 x 23 |
おすすめ ポイント | 充実した調整ベルト ヒップポケット 耐久撥水性 |
Amazon評価 (評価者数) | 4.0(11) |
価格 | 24,300円 |
*1 寸法は若干オーバーですが、上で説明した通り押込めば問題なく入ります。
HAGLOFSのMOUNTAIN SURFは名前の通り、カントリースキーなどを楽しむ人たちをターゲットに作られたバックパックです。そのため、スキー板やゴーグル、スコップなどが固定できる設計となっており、この点が旅行でも役に立ちます。アウターやサンダルなど外に取り付けるのに便利です。また撥水性に優れているのも旅行者には嬉しいポイントです。腰ベルト、背中のホールド感も良く、長時間背負っても疲れにくい設計となっています。
4. MILLET / KULA 30
容量(L) | 30 |
重量(kg) | 0.86 |
寸法(cm) | 51 x 29 x 19 |
おすすめ ポイント | 充実した調整ベルト 使い勝手の良い外収納 多様なシーンで使えるデザイン レインカバー付き |
Amazon評価 (評価者数) | 4.2(55) |
価格 | 15,120円 |
MILLETのKULA 30は通常のMILLET製バックパックに比べて非常にシンプルに設計されており日常で使えるデザインとなっています。トップには小物が収納でき、一番外側のポケットにはタブレットサイズの物が収納できるのでシンプルながらも機能性豊かな造りとなっています。また、日常使いのデザインでありながらレインカバーも付属しており雨の日も安心です。
5. Karrimor / dale 28 type 2
容量(L) | 28 |
重量(kg) | 1.0 |
寸法(cm) | 51 x 33 x 27 |
おすすめ ポイント | 充実した調整ベルト 背面3D構造 2気室構造 ヒップポケット レインカバー付き |
Amazon評価 (評価者数) | 5.0(1) |
価格 | 18,144円 |
日本でも人気の高いKarrimorの28Lモデル。デザイン性が高く、日常使い用としてもおすすめです。また、機能性も抜群に優れています。腰ベルト部分に小物を入れることで、いちいちバックを下ろして荷物を取り出す必要がなかったり、トップ&ボトムの2気室構造になっており、荷物へのアクセスが便利です。コンパートメントの数も多く収納性にも優れています。レインカバーもボトム部分に付属されているので、雨の日も安心して使えます。
6. THE NORTH FACE / Tellus 25
容量(L) | 27 |
重量(kg) | 1.03 |
寸法(cm) | 50 x 32 x 19 |
おすすめ ポイント | 充実した調整ベルト 使い勝手の良い外収納 多様なシーンで使えるデザイン ヒップポケット レインカバー付き |
Amazon評価 (評価者数) | 4.5(5) |
価格 | 17,123円 |
THE NORTH FACEのTellus 25は日常使いに適したデザインながらも機能性も高く、腰ベルトがついており疲れにくい設計です。また、この腰ベルトは取り外し可能です。撥水性も高い他、レインカバーの付属しており雨の際も心配ありません。両サイドのポケットは締め付けタイプなのでペットボトルはもちろん、落としやすい折りたたみ傘などもしっかりと押さえつけてくれるため使い勝手が良い造りになっています。
7. Gregory / Journeyman
容量(L) | 30 |
重量(kg) | 1.145 |
寸法(cm) | 48 x 30 x 20 |
おすすめ ポイント | 充実した調整ベルト 多様なシーンで使えるデザイン 両面開き可能 |
Amazon評価 (評価者数) | 5.0(8) |
価格 | 27,486円 |
人気の高いGregoryの容量30Lのバックパック。最大の特徴はスーツケースのように両面開きができるメインコンパートメントでパッキングがとても楽にできるようにデザインされています。またスクエア型の外観のため30Lの容量がありながらコンパクトに見えるのも特徴です。トップポケット、サイドポケットもしっかりと付いており、パスポートなどの小物を手早く取り出せるのも便利です。もちろんPC収納ポケットもあり、A4サイズ程度(15インチ)まで収納可能です。
両面開き

出典:Amazon
8. Karrimor / eclipse 27
容量(L) | 27 |
重量(kg) | 0.76 |
寸法(cm) | 49 x 33 x 28 |
おすすめ ポイント | 軽量 使い勝手の良い外収納 多様なシーンで使えるデザイン PCホールダー付き |
Amazon評価 (評価者数) | 4.6(28) |
価格 | 14,904円 |
日本でも人気の高いKarrimorの27Lモデル。PatagoniaやGregoryに比べてよりフォーマルなデザイン。シンプルなデザインなので、物の出し入れも楽。内部には小分け収納に便利なオーガナイザーも付いています。PC収納ポケットにはA4サイズ程度(15インチ)まで収納可能です。
9. Burton /Fathom Pack
容量(L) | 44 |
重量(kg) | 0.9 |
寸法(cm) | 52 x 39.5 x 18 |
おすすめ ポイント | 大容量 雨蓋付き 多様なシーンで使えるデザイン PCホールダー付 |
Amazon評価 (評価者数) | 評価なし |
価格 | 12,960円 |
なんと44Lの容量を収納できるバートンのバックパック。ミリタリーにインスパイヤーを受けたデザイン。メイン収納にはPC(38 x 28 x 4cm)とタブレット専用(26.5 x 21.5cm)のポケットが付いている他、サイドポケットも特徴的で両サイドのサイドポケットはチャック付きのためセキュリティー面でも安心です。また、背中側から片面スーツケースのようにバックを開けることができるため、下の方に入れた荷物もすぐに取り出すことができるので大変便利です。そして、44Lも収納でき、多数のポケットが付いているにも関わらず重量はたったの0.9kgです。
10. Cabin Zero / Classic 44L
容量(L) | 44 |
重量(kg) | 0.76 |
寸法(cm) | 51 x 36 x 19 |
おすすめ ポイント | 大容量 軽量 両面開き可能 低価格 |
Amazon評価 (評価者数) | 4.1(9) |
価格 | 9,504円 |
人気ブランドキャビンゼロのバックパック。こちらも44Lと大容量。スーツケースのように両面開きにできるためパッキングが楽にできます。ビジネスバック的に横に持ち手が付いているので、横持ちもできるのも何かと便利です。PCも収納できますが、他のバックに比べて保護性能はないので、専用のケースに入れておいた方がいいでしょう。驚くべきはこれだけの容量でありながら0.76kgと非常に軽量であること。そして値段も1万円を切るためとてもお手頃です。
まとめ
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上記以外の製品も確認してみたいという方は以下のリンクからどうぞ。
ちなみに、バックパックだけでなく「機内に持ち込めるスーツケース10選」も記事にしているので合わせてどうぞ。
また、バックパック以外にも旅行に役立つ情報を記事にしているので、よかったら参考にしてみてください。
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