この記事ではLCCも含めて機内持ち込み可能なサイズのおすすめなスーツケースを10個紹介します。
僕自身これまでトータル200回以上飛行機に搭乗しており、機内持ち込みの方が断然楽なのでほとんどの場合スーツケースは機内に持ち込んでいました。
機内に持ち込むメリットとしては、
- LCCで追加料金がかからない
- ロストバゲージの心配がない
- 手荷物受取場で待たされない
- 荷物が破損する心配がない
このようなメリットがあります。
本文では、まず各航空会社の持ち込みサイズの把握、スーツケースの選び方の解説を行なったのち、実際にスーツケースの紹介に入ります。
機内持ち込み対応サイズの把握
まずはLCCだけでなく、JAL、ANAなどのFSC(Full Service Carrier)も含めて機内持ち込み対応サイズを把握しておきましょう。
航空会社それぞれ細かい規定などもありますので、詳しくは表のリンクから航空会社各社の手荷物規定ページに入り確認をしてみてください。
航空会社 | 寸法 (cm) | 3辺合計 (cm) | 合計重量 (kg) | 個数*1 |
ANA*2 | 55x40x25 | 115 | 10 | 2 |
JAL | 55x40x25 | 115 | 10 | 2 |
デルタ | 56x35x23 | 114 | 例外*3 | 2 |
大韓 | 規定なし | 158 | 23 | 2 |
ピーチ | 50x40x25 | 115 | 7 | 2 |
チェジュエアー | 55x40x20 | 115 | 10 | 1 |
香港エクスプレス | 56x36x23 | 115 | 7 | 2 |
スプリングジャパン | 56x36x23 | 115 | 5 | 1 |
スクート | 54x38x23 | 115 | 10 | 2 |
エアアジア | 56x36x23 | 115 | 7 | 2 |
ジェットスター | 56x36x23 | 115 | 7 | 2 |
スカイマーク | 55x40x25 | 120 | 10 | 2 |
100席以下旅客機*4 | 45x35x20 | 100 | 10 | 2 |
*1 個数については各社表記方法が異なりますが、基本的には荷物1つとハンドバック等の身の回り品1つの計2個までという理解でOKです。*2 ANAは国際線のサイズ基準になります。*3 デルタ合計重量は目的地によって異なりますので、上のリンクよりサイトを参照ください。*4 エアバスもボーイングも100席以下の旅客機は製造しておらず、搭乗する機会は非常に低く例外として扱います。
一覧からほとんどの航空会社に対応できる基準を抽出すると、
寸法(cm) | 55x40x25 |
3辺合計(cm) | 115 |
合計重量(kg) | 7 |
個数 | 2 |
ここで一番厄介なのは寸法です。
各航空会社の基準がまちまちなので都度確認をしてから搭乗しましょう。
なお、同じく機内持ち込みを記事にした「LCC持込可能バックパック10選」ではより多くのLCCの基準を一覧にしています。
また、欧米系LCCの場合はより持込基準が厳しくその点についても記事内で紹介しているので、よろしければ合わせてどうぞ。
機内持ち込み用スーツケースの選び方のポイント
上で解説した機内持ち込みサイズも踏まえ、機内持ち込み用のスーツ選びのポイントを解説していきます。
この記事で紹介するスーツケースはここで紹介する選び方に基づき選定をしました。
まずはスーツケースの種類の把握
ソフト or ハード
ソフトケースは主に布やナイロン、ポリエステルといった素材が使用されており、最大の特徴は軽いという点です。
一方で強度はハードケースよりも劣ります。
ハードケースは近年新素材を用いた軽いのに強度が高い製品が主流になっているので大変おすすめです。
ファスナー or フレーム
ソフトケースはファスナータイプの開閉機構ですが、ハードケースの場合はファスナーとフレームの2種類のタイプがあります。
収納力と軽量化の面からファスナータイプをおすすめです。
それではポイント解説に入ります。
収納力
スーツケースの容量はリットル(L)で表記されます。
旅行の場合より多くのシーンで使えるように少なくとも30L以上はほしいところです。
機内持ち込みの場合の容量の上限は42L程度となります(空港に設置してある検査ボックスが44L)。
限られた容量の中でスーツケースの収納力を高めるポイントは以下の通り。
これらの特徴を押さえておけば、コンパクトながら収納力のあるスーツケースを見つけることができます。
また、機内持ち込みの場合サイズと重量の制限があり、サイズの合ったスーツケース選びと同様に重要なのが荷物を如何に減らすかです。
荷物の減らし方については、「荷物を極限まで減らす13のコツ」に詳しくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
軽量
LCCの場合、機内持ち込みの重量は7kgが一般的です。
この厳しい規定の中でスーツケースが半分以上占めてしまうと確実に重量オーバーなので、スーツケースは重くても3kg以内、できれば2kg以下に抑えましょう。
2輪or4輪
2輪のメリットは石畳や段差の多い場所でもを引いて歩きやすく、またキャスター部の耐久性が高い点です。
デメリットとしては操作性が悪い点で、特に人混みの中などは移動しにくいです。
4輪のメリットは小回りが効くため操作性に優れています。
一方でデメリットは石畳や段差の多い場所ではキャスターが倒れたりするので、若干歩きにくいです。
また、スーツケースの一番弱い部分であるキャスターがむき出しになっているため、預け荷物の場合破損しやすいのもデメリットと言えます。
どちらもメリット・デメリットがあるのですが、スーツケースを長時間持ち歩く旅行は多くなく、機内持ち込みならキャスター部の破損リスクも少ないのでおすすめなのは4輪です。
荷物の取り出しやすさ
頻繁に使っているとスーツケース内の荷物の取り出しやすさは地味に重要なポイントです。
機内で本を取り出すなどちょっとした動作がしやすいと実用性は大幅に向上します。
以下のような機能のある製品がおすすめです。
おしゃれで洗練されたデザイン
ここまで機能ばかりにフォーカスしてきましたが、やっぱりおしゃれで洗練されたスーツケースを使いたいですよね?
安心してください。
機能的でおしゃれに洗練されたスーツケースのみ厳選しました。
機内持ち込み用の選び方ポイントまとめ
- ソフトまたは新素材ハードケース
- 開閉機構はファスナータイプ
- 30L以上の収納力
- 3kg以下の軽量タイプ
- 小回りが効く4輪タイプ
- 荷物の取り出しやすい設計
- 洗練されたデザイン
この基準に基づき次ではおすすめのスーツケースを10個紹介していきます。
保証内容には注意が必要です。
ほどんどの製造メーカーの保証は通常使用による破損などが対象で、航空機などの輸送による破損は無料修理対象外となります。
通常スーツケースにおいてほとんど全ての破損は航空機輸送時に発生するので、そのような場合は保証期間内であっても費用が発生するため、保証期間を重視した製品選択はあまりおすすめではありません。
おすすめのスーツケース10選
ここで選んだ10選は全て上の基準に合致し、寸法は55 x 40 x 25(cm)かつ3辺合計が115(cm)以内の製品のみ選定しております。
ただ、航空会社によって基準寸法がまちまちなので、利用される航空会社の基準確認の上購入検討をお願いします。
参考:僕個人のスーツケース
AMERICAN TOURISTERのBon Air Spinner55を使用しています。
寸法は55 x 40 x 20の3辺合計が115cmの製品です。
これまでLCCも含め100回以上は機内持ち込みしましたが持ち込みを拒否されたことは1度もありません。
経験上各辺の長さが航空会社の基準と多少異なっても3辺合計が合致していれば持ち込みできました。
1. サムソナイト / アスフィア スピナー55
容量(L) | 39(~42.5)*1 |
重量(kg) | 2.4 |
寸法(cm) | 55 x 36 x 24(~26.5)*1 |
TSAロック*2 | ○ / ナンバーロック |
おすすめ ポイント | エキスパンダブル 片面開き 外ポケット |
Amazon評価 (評価者数) | 4.2(177) |
価格(税込円) | 20,410 |
*1 カッコ内はエキスパンダブル時を示す。*2 TSAロックはアメリカの荷物検査に適応したロックです。
実用的なスーツケースが多いサムソナイト製品の中でも特に実用性の高い製品の1つです。
使い勝手の良い機能は一通り網羅しながら、39Lの大容量かつ2.4kgという軽量の製品です。
僕も以前この製品を使っていて、1点残念なところは外ポケットが狭く深いため中のものが取り出しにくいという点です。
2. サムソナイト / ポピュライト スピナー55
容量(L) | 40(~44) |
重量(kg) | 2.0 |
寸法(cm) | 55 x 35 x 25(~28) |
TSAロック | ○ / ナンバーロック |
おすすめ ポイント | 軽量 エキスパンダブル 片面開き 外ポケット |
Amazon評価 (評価者数) | 4.4(16) |
価格(税込円) | 21,092 |
ポピュライトのすごいところはこれだけ機能が充実しながら、重量は2.0kgとトップクラスの軽量化を実現した点です。
また、通常2.0kg以下の軽量製品となると非常に高額になるのですが、ポピュライトは2万円代とコスパ抜群です。
3. サムソナイト / コスモライト スピナー55
容量(L) | 36 |
重量(kg) | 1.7 |
寸法(cm) | 55 x 40 x 20 |
TSAロック | ○ / ナンバーロック |
おすすめ ポイント | 最も軽量 |
Amazon評価 (評価者数) | 4.7(4) |
価格(税込円) | 64,800 |
とにかく軽量を追求した製品です。1.7kgという異次元の軽さを実現しており、軽さを求めるユーザーにはこれ以上ない製品でしょう。
一方で、容量が多少少なく、外ポケットがないなど実用面では多少劣る印象です。
また価格も6万越えと機内持ち込み製品としては非常に高額となっております。
Amazonの評価では軽量を求めるユーザー満足度は非常に高い製品です。
4. アメリカン ツーリスター / アップライト3.0S スピナー55
容量(L) | 38(~40) |
重量(kg) | 2.0 |
寸法(cm) | 55 x 36 x 24(~28) |
TSAロック | ○ / ナンバーロック |
おすすめ ポイント | 軽量 エキスパンダブル 片面開き 外ポケット |
Amazon評価 (評価者数) | 4.5(2) |
価格(税込円) | 19,440 |
デザインは特徴的で多少癖があるのですが、機能面と価格を考えればコスパが一番高い製品です。
サムソナイトのポピュライトとほぼ互角ですが、価格重視であればアップライト、品質・容量重視であればポピュライトです。
5. アメリカン ツーリスター / エムブイプラス 39L
容量(L) | 39 |
重量(kg) | 2.6 |
寸法(cm) | 50 x 39 x 25 |
TSAロック | ○ / ナンバーロック |
おすすめ ポイント | 片面開き 外ポケット |
Amazon評価 (評価者数) | 3.6(7) |
価格(税込円) | 16,675 |
エムブイプラス39Lも非常に実用性の高い製品ながら、他の製品に比べて価格が安いのでおすすめです。
ただ、軽量化の部分で多少劣ります。
6. アメリカン ツーリスター / アローナ スピナー55
容量(L) | 32 |
重量(kg) | 2.7 |
寸法(cm) | 55 x 35 x 25 |
TSAロック | ○ / ナンバーロック |
おすすめ ポイント | コスパ高 |
Amazon評価 (評価者数) | 4.3(139) |
価格(税込円) | 10,483 |
一般的なスーツケースです。
外ポケットなどもなく必要最低限の機能ですが、価格が安く人気の高い製品です。
コスト重視の方にはおすすめですが、シンプルなので機能面では他の製品に劣ります。
7. ヒデオワカマツ / マックスキャビン2
容量(L) | 42 |
重量(kg) | 3.0 |
寸法(cm) | 50 x 40 x 25 |
TSAロック | ○ / ナンバーロック |
おすすめ ポイント | 大容量 |
Amazon評価 (評価者数) | 3.9(56) |
価格(税込円) | 16,200 |
機内持ち込み対応の寸法では最大の容量を誇る製品です。
機内持ち込み範囲でなるべく大きい容量の製品が購入したい方にはベストな製品です。
価格も1万円代と他製品に比べてお手頃です。
一方で、容量以外の機能面で劣り、特に心配な点は製品重量が3.0kgなのでLCCの7kgの基準を踏まえると少し製品が重たいという印象は否めません。
8. プロテカ / マックスパス ソフト2
容量(L) | 42 |
重量(kg) | 2.8 |
寸法(cm) | 50 x 40 x 25 |
TSAロック | ○ / 南京錠 |
おすすめ ポイント | 大容量 片面開き 外ポケット 細部へのこだわり |
Amazon評価 (評価者数) | 5.0(1) |
価格(税込円) | 48,600 |
日本を代表するメーカーACEの高級ブランドであるプロテカの機内持ち込み対応製品です。
容量をはじめとした充実した機能もさることながら、細部へのこだわりは流石のACEです。
アクセスしやすいメイン収納にはPCやタブレットが収納できたり、外裏側には500mlペットボトルも収納できます。
また、キャスターの静音性も高いのも嬉しい点です。
一方で、TSAロックが南京錠タイプであるため、持ち物が増えてしまうのは難点と言えるでしょう。
9. プロテカ / ポケットライナー
容量(L) | 35 |
重量(kg) | 3.0 |
寸法(cm) | 55 x 35 x 25 |
TSAロック | ○ / ナンバーロック |
おすすめ ポイント | 外ポケット 細部へのこだわり |
Amazon評価 (評価者数) | 評価なし |
価格(税込円) | 54,000 |
ポケットライナー最大の魅力は外ポケットの機能です。
広々とした外ポケットには15inchまでのPCやタブレットが収納できるだけでなく、小物も収納しやすいように多数のポケットが付いています。
また、外ポケットから直接メイン収納へアクセスできる設計となっているため、ケースを倒して中のものを取り出すという手間が省けます。
難点としては容量が35Lと他製品に比べ少ないことと、製品重量が3.0kgと多少重い点です。
10. リモワ / エッセンシャル ライト キャビン
容量(L) | 37 |
重量(kg) | 2.2 |
寸法(cm) | 55 x 37 x 23 |
TSAロック | ○ / ナンバーロック |
おすすめ ポイント | リモワ最軽量 細部へのこだわり |
Amazon評価 (評価者数) | 評価なし |
価格(税込円) | 62,899 |
耐久性に強みのあるリモワだけあって細部にわたって製品が造りこまれています。
また、耐久性だけでなく軽量化も追求しており、2.2kgは機内持ち込み製品の中でもかなり軽い部類となります。
この製品の難点としてはまず価格が高額であることと、シンプルな製品のため、機能面では他の製品に劣ります。
まとめ
お気に入りのスーツケースは見つかりましたか?この記事で紹介した製品はそれぞれ特徴があり大変おすすめな製品です。
上記以外の製品も確認してみたいという方は以下のリンクからどうぞ。