【中国の鉄道チケット予約・購入方法】鉄道移動の注意点も詳しく解説

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この記事では、

  • チケット予約方法
  • 購入方法
  • 乗車の際の注意点

を紹介します。

これを読めば問題なく中国で鉄道を使った旅行ができます。

筆者紹介

紹介するに当たって簡単に僕自身の紹介をします。大学時代の09年中国北京に留学、社会人でも5年間中国に駐在しており、これまで少なくとも100回は中国で鉄道を利用してきましたので、実際の利用者の立場から紹介ができます。

ちなみに、上の写真は北京からウイグル自治区まで鉄道で旅したときに撮影した写真です。

中国鉄道基本情報

1. 鉄道網

出典:全国铁路大调图 I 8684

中国の鉄道網はかなり発達しており、鉄道を利用すればどこへでもいけます。

ただし、全ての路線が高速鉄道(高鉄:中国版新幹線)が走っているわけではないので、事前にネットでどのような種類の列車が運営されているか確認しましょう。

主要な鉄道路線としては

  • 北京ー香港を結ぶ高鉄路線:約9時間
  • 北京ー上海を結ぶ高鉄路線:約4時間半
  • 北京ー天津を結ぶ高鉄路線:約30分
  • 成都ー重慶を結ぶ高鉄路線:約2時間

これらの路線は航空便よりも時間が正確で、安いかつ早い場合がありますので、中国国内での移動方法を航空便と高鉄両方をチェックしましょう。

2. 市内に駅多数

一つの都市に多数の駅があるので発着駅の確認は確実にしましょう!

僕も経験がありますが、駅間違えるとかなり手遅れです(涙)

下に示すように北京だけでもこれだけ駅があります。

北京 主要鉄道駅

3. 列車の種類

中国では鉄道の種類によってアルファベットが振り分けられている(列車番号の頭文字)のでチケット予約の参考にしてみてください。

ちなみに、頭のアルファベットは全て中国語読み方の頭文字から取られています。

赤で示した部分が列車番号

高速鉄道系

  • G系列ー高鉄(GaotieのG)

日本の「のぞみ」に相当する。運行速度も300キロ以上で非常に早いがその分運賃も高い。

  • D系列ー動車(DongcheのD)

日本の「こだま」に相当する。運行速度は200キロ前後と遅い。その分運賃は安い。

  • C系列ー城際(ChengjiのC)

G(高鉄)の近距離版。成都ー重慶や北京ー天津などの都市間を結ぶ高速鉄道はCが頭にくる。

鈍行系(夜行等)

列車のスピードが遅いが格安での旅行が可能。寝台列車での旅行も。

  • Z系列ー直達(ZhidaのZ):途中停車なし
  • T系列ー特快(TekuaiのT):特別快速列車
  • K系列ー快速(KuaisuのK):快速列車
  • 頭文字なしー鈍行

4. 座席の種類

列車・席番号と座席等級

高速鉄道系

  • 二等座(erdengzuo)

G系列やC系列であれば二等座で比較的快適に過ごせます。

D系列の二等座はカオスです。

マジでイライラします。その分安いですが。

  • 一等座(yidengzuo)

G系列やC系列であれば比較的静かで綺麗です(が、日本の新幹線の自由席の方が数倍良いです)。

D系列であれば一等座でもかなりうるさいです。

  • 商務座(shagnwuzuo):ビジネスクラス

商務席は通常飛行機より高いので、旧正月シーズンなどの他の座席が満席のときくらいしか使わないです。

コスパは良くないです。

鈍行系

座席タイプ

  • 無座(wuzuo)

その名の通り席なしチケットです。

全ての席の販売がされた後に追加で販売されます。

2度乗りましたが、これに耐えることができるのは20代までですね。

  • 硬座(yingzuo)

硬い座席です。

長距離で硬い席はお尻と腰が死にます。

  • 軟座(ruanzuo)

ソフトな座席です。

ソフトでも長距離はきついです。

寝台タイプ

  • 硬臥(yingwo)

通常の寝台です。3段ベッドです。

  • 軟臥(ruanwo)

少し広く、2段ベットかつ個室ドアが付いています。

  • 高級軟臥(gaoji ruanwo)

さらに広いタイプになります。



チケット購入方法

チケットは

  1. 窓口で直接購入する方法
  2. ネットで予約し、窓口でチケットを受け取る方法

2つの購入方法があります。

おすすめは断然2番目の方法です。

まずは1番目から説明していきます。

1. 窓口で直接購入する

窓口は駅または市内各所にあるチケット販売代理所で購入できます。

駅では原価で購入できるのに対して、市内の販売代理所では手数料としてチケット1枚あたり5元かかります。

ただし、駅のチケット売り場は行列ができていることが多く、駅で直接購入することはおすすめしません。

酷いときには1時間以上並ぶことになります。

出典:paopao的博客

鉄道チケット売り場のことを中国語で火车售票处と言いますが、これを百度地図に入力すると近場の販売代理所が表示されるのでそこで購入することもできます。

試しに百度地図で北京の鉄道チケット販売代理所をみてみましょう:こちら

市内の販売代理所は基本的に並ばなくても良いので僕の場合はネットで予約し、家の近くの販売代理所でチケットを発行してもらっていました。

チケット販売所で購入前に下調べすることと持参するもの

下調べ

  • 発着駅
  • 出発時間
  • 列車番号
  • 座席の種類
  • 代替の列車(売り切れた場合を考え)

持参するもの

  • 料金
  • パスポート
  • 下調べしたメモ用紙

2. ネットで予約し、窓口でチケットを受け取る

ネットでの事前予約が一番おすすめです。

予約にはTrip.comを使います。

おすすめの理由

  1. 日本からでも予約可能
  2. あらかじめチケット確保
  3. チケット購入に並ぶ必要なし

※日本から予約できる唯一の方法がTrip.comです。

注意点

  1. ネット予約は3ヶ月先まで可能
  2. ネットで予約後、駅または販売代理所でチケットを発行する必要がある

それでは早速予約方法をみていきましょう。

流れは以下の通りです。

  1. チケットを調べる
  2. 乗りたい便を選択
  3. 情報入力しチケットを予約
  4. 予約番号を控えておく
  5. 駅または市内の販売代理所でチケットを発行してもらう

それでは1からみていきましょう。

1. チケットを調べる

まずはTrip.comで最初のページから列車<中国鉄道を選びます。

Trip.comホームページ

2. 乗りたい便を選択

ここではG6 二等席を選択してみます。

Trip.com2ページ目

3. 情報入力しチケットを予約

2つのステップで完了。

個人情報を入力後、次のページでカード情報を入力すれば完了です。

4. 予約番号を控えておく

チケットを予約完了後、予約番号が表示されるので控えておきましょう。

予約番号がないとチケットの発行ができません。

5. 駅または市内の販売代理所でチケットを発行してもらう

予約が完了したら最後はチケットを実際に発行してもらいましょう。

持ち物

  1. パスポート
  2. 予約番号:PDF版をスマホに入れておけばOK
  3. 手数料:販売代理所の場合

チケット発行の流れは上のチケット購入の流れと一緒です。

駅では行列ができており、発行に時間がかかる場合が多々あるので販売代理所で事前に発行してもらう方法をおすすめします。

補足

  1. 往復チケットの場合、復路のチケットも一緒に発行してもらいましょう。その場合駅のチケット売り場でも手数料5元支払う必要がありますが、帰りも並ぶことを考えれば5元の手数料は安いです。
  2. 駅のチケット売り場には窓口がたくさんあり、販売用の窓口、ネット予約チケット発行窓口などがありますので、並ぶ前にどこに並べば良いか係員の人に予約情報を見せてどこに並べば良いか教えてもらいましょう。窓口がしっかり分けてある駅では時間節約になります。並ぶべきは【互联网取票窗口】です。



鉄道利用の際の注意点

1. 注意点

僕の経験から言える注意点を列挙します。

  1. 駅でチケットを買うまたは発行してもらう場合、少なくとも1時間半前には行きましょう。
  2. チケットは青色と赤色があります。駅で購入した場合は青色、販売代理所で購入した場合は赤色です。青色は自動改札を通れますが、赤色は通れないので改札脇の係員に見せましょう。
  3. 駅構内に入る前に身分・チケット検査、荷物検査が行われます。ここでも行列になる場合があります。
  4. 駅構内は非常に広く、構内に入ったらまず改札番号を確認しておきましょう。(下の写真参照)
  5. 旧正月、国慶節前後は中国人帰省シーズンなのでチケットはかなり品薄になります。航空便も同様です。早めに予約しておきましょう。
  6. 列車の中で販売されている食品や飲料は高額です。乗車前に食料は購入しておきましょう。インスタント麺も列車の中にお湯があるのでおすすめです。
  7. 車内は非常に騒がしいので、耳栓などを持っていくことをおすすめします。
  8. 駅はスリや騙しなどがあり治安がよくないので、身の回り品にはお気をつけください。
  9. 到着後改札出る際にもチケット確認がありますので、無くさないようにご注意ください。

2. チケットの見方

チケットの見方

まとめ

以上が中国でのチケット予約・購入方法になります。

なるべく分かり易いように解説したつもりですが、もしわからないということがあればお気軽にお問い合わせください。

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