飛行機での移動が当たり前となった現在、飛行機恐怖症の人にとって飛行機が怖いということはとても切実な問題ですよね。
私自身飛行機恐怖症ながら海外駐在員で毎週のごとく出張していたため、毎回、恐怖に耐えながら通算200回以上も飛行機に搭乗してきました。
飛行機恐怖症を克服するため・恐怖を和らげるために私自身様々な対策を実践してきました。
ここでは私自身恐怖を克服するために本当に役に立った対策をまとめて紹介しております。
飛行機恐怖症の原因は人それぞれですので、ここで紹介する対策のすべてがそのままあなたに適した方法ではないかもしれませんが、少なくとも恐怖症克服のヒントになると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
私の飛行機恐怖症遍歴と現在地
まずは私自身の飛行機恐怖症ついて紹介したいと思います。
私が飛行機恐怖症になったきっかけ
私自身元々飛行機に対して恐怖を感じておらず、むしろ飛行機に乗ることがとても楽しみでした。
また何か1つの経験によって一気に飛行機が怖くなったという訳でもありません。
どちらかと言えば小さいことがどんどんと積み重なっていった結果によりだんだんと飛行機を怖いものと考えるようになりました。
初めて飛行機に対して不安に感じたのは、ポーランドのワルシャワからスペインのバルセロナに向かう飛行機に搭乗した際ことです。
その日はとても寒い日で空港周辺には雪が降り積もり、気温も氷点下という中での離陸となりました。
離陸のために飛行機が滑走路に入ろうとしたとき、主翼が凍結しそれを溶かすために離陸が遅れるというアナウンスが入りました。
飛行機は滑走路脇のスペースに入り、消防車のようなトラックから解凍液がしばらくかけられたのちに、再び滑走路に入り離陸しました。
当然何事もなくバルセロナに到着した訳ですが、その時初めて飛行機という乗り物に対して不安というものを抱きました。
「上空で凍結して翼が動かなくなったらどうなるのだろう?」というのが私が飛行機に対して初めて感じた不安になります。
現在まで通算200回以上搭乗してきましたが、台風の中で着陸を試みてのゴーアラウンドや積乱雲の中を1時間近く飛行し、大いに飛行機が揺れた経験が最も心拍数の上がった経験になりますが、数多くフライトを経験する中で、小さい不安が積み重なり自分自身がどんどんと敏感になり、ほんの小さなこと(着陸前の揺れなど)で恐怖を感じる体質になっていきました。
飛行機搭乗で怖いこと
人それぞれに感じる恐怖は異なるかと思いますが、私自身は以下に挙げたことに対して恐怖を感じていました。
- 自分ではコントロールができない環境
- 機材・エンジンの故障の可能性
- 離着陸の際にストンと落ちる感覚
- 着陸前の不安定感
- エンジン音の変化
- 突如襲う乱気流
このようなことに対して恐怖を感じていたため、フライト中は常に力が入り、寝ることもできなければ、食事も喉を通らないという状態で、着陸するといつもぐったりとしていました。
飛行機搭乗がだいぶ楽になった現在
仕事柄毎週のようにフライトを繰り返した私は搭乗の度に恐怖を感じ出張が苦痛で仕方ありませんでした。
そんな私ですが恐怖を克服するためにインターネットで対策を調べたり、自分なりに考えて対策方法を編み出したりと試行錯誤をする中で現在ではだいぶ飛行機への恐怖も治り(大揺れする時と着陸前の揺れは今でも怖いです)、旅行の際などは飛行機に搭乗することに対してワクワクするまでになっています。
飛行機恐怖症対策方法11選
私自身が飛行機恐怖症を克服するために取り組んだ対策方法を紹介していきます。
飛行機恐怖症に苦しんだ身として、ここで紹介する対策により少しでもあなたの恐怖が和らぐのであればそれ以上嬉しいことはありません。
恐怖の対象を明確にし、個別に対策を打つ
私自身漠然と飛行機は怖いとイメージを持っていたために、飛行機搭乗中ずっと緊張した状態になっていました。
自分自身の恐怖を理解するためにまず私がやったことは私が何に恐怖を感じているのか明らかにし、それぞれの恐怖に対して対策を打っていきました。
もちろんすべての恐怖に打ち勝てた訳ではありませんが、恐怖を分解したことで、いくつかの小さな恐怖を取り除くことができましたし、搭乗中すべての時間を恐怖を感じながら過ごすということもなくなりました。
以下に私が実際に分解した恐怖とそれぞれの対策をまとめました。
離陸後のエンジン音の変化 | ノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホン使用 |
離着陸時の重力の変化 | 離着陸時の翼の動き方を理解する |
着陸前の不安定感 | カバンに物を入れたり、服を着たり、靴紐を結んだりして気を紛らわす |
乱気流による揺れ | 目を閉じてオフロードドライブを想像する |
機体の故障などのコントロール外の事象 | 信頼できる航空会社を選ぶ ※リンク先SKYTRAX |
私自身は荷物をコンパクトにまとめたいということで、今現在はAirpods Proを使っています。
音質はまずまずですが、ノイズキャンセリング機能がしっかりとしており、使い勝手が良く、コンパクトなのでフライトには欠かせません。
飛行機の動作を理解する
飛行機の動作を理解することも恐怖を和らげる上でとても重要です。
風を受けた時の翼の動きや高度を下げている時の翼の動きなど今何が起こっているのかを理解できればすべての揺れに怖がる必要がなくなるのでおすすめです。
飛行機についての事実を理解する
飛行機は最も安全な乗り物なのは飛行機恐怖症の誰しもが知っているはずです。
頭ではわかっているものの、実際に搭乗するととても怖いのです。
その原因は飛行機が安全だということは心から信用できないためだからではないでしょうか。
信用するためには飛行機についてのより深い知識をつけることが効果的です。
以下、ライフハッカーの記事ですが、とても詳しく飛行機の安全性について解説がされていますので、ぜひ一読してみてください。
少しは恐怖が和らぐはずです。
https://www.lifehacker.jp/2016/11/161125_fearofflying.html
さらに詳しく飛行機を理解したい方は本を読みましょう。
安心できる航空会社を選ぶ

航空会社も非常に多岐に渡っており、聞いたこともない航空会社のフライトに乗るのは少し不安ですよね。
そんな時に役立つのがSKYTRAXです。
SKYTRAXは世界で最も信頼されている航空関係の評価会社となります。
SKYTRAXでは様々なランキングを毎年発表しており、LCCのランキングなどもあります。
より安心できる航空会社を選べば恐怖も少しは和らぐはずです。
大型の機体を選ぶ
飛行する高度が異なることもあり一概には言えませんが、同じ天候条件であれば基本的に大型機の方が揺れにくいです。
また、離着陸時の揺れもはるかに少ないです。
私自身数百回飛行機に搭乗して来ましたので体感的にも明らかに大型機の方が揺れにくいので揺れが苦手という人にはおすすめです。
翼の少し前に位置している座席を選ぶ
一般的に翼付近が一番揺れにくく、後方に進むと揺れやすくなると言われていますが、私の体感的にも明らかに後ろの席の方が揺れます。
経験上、翼の少し前の座席が離着陸時の重力変化も少ないため、私自身常にその席を確保しています。
疲れた状態で搭乗する
飛行機恐怖症の人にとって飛行機で眠るというのは夢のまた夢。
そんなに簡単にできることではありません。
ですが寝るための努力はしてみましょう。
30分でも1時間でもウトウトとできるだけで稼ぎものです。
寝るためのポイントですが
- 疲れた状態でフライトにのぞむ
- スウェットなどなるべく楽な格好をする
- お酒は飲まない
- アイマスク、ネックピローなど寝るためのアイテムを持ち込む
- 深夜のフライトに搭乗する
などです。
ぜひご自身がなるべくくつろげる方法を試してみてください。
ゲームなどで気を紛らわせる
飛行機恐怖症の人がフライト中、映画を観たり、音楽を聴いたり、本を読んだりしても内容が全く頭に入ってくないはずです。
なぜならそれらは受け身の状態だからです。
ゲームであれば指を動かしながら頭・目も使うので、最も気が紛れるのでおすすめです。
スプラトゥーンなどフライトの揺れがゲームに馴染むものが特におすすめですよ。
フライトアテンダントを見る
変な意味ではありません。
あなたがフライト中に恐怖を感じたらフライトアテンダントの方に目を向けてみましょう。
おそらく涼しい顔をしているはずです。
あなたよりもはるかに多くのフライトを経験しているアテンダントの方の様子を見れば、恐怖を感じる必要はないのだとわかるはずです。
また、フライト中同じく飛行機恐怖症の人を見つけてみてください。
手すりをがっつり握っている人や少しの揺れで挙動がおかしくなる人はおそらくあなたの仲間です。
以外にもそのような仲間を見つけることができると、恐れているのは自分だけではないのだと妙な安心感を感じることができますよ。
睡眠薬や精神安定剤を処方してもらう
本当に辛い方は迷わず専門のお医者さんに相談をしましょう。
心療内科や精神科に行くと軽めの睡眠薬や精神安定剤を処方してもらうこともできます。
おまけ:小技集
最後に私がフライト中に恐怖を和らげるために行なっていた対策?を参考までに紹介します。
あなたに効果があるのかは不明です。
- 離着陸時、揺れが激しい時に足を浮かせる
- 揺れが激しい時に力を抜いて揺れに身を任せる
- 靴紐を結んだり、解いたりして気を紛らわせる
- 立っていると揺れを感じにくいので、機内を歩く
- 翼の状況を確認して、揺れの状況を把握する
- お菓子などを持ち込んでとにかく食べる
- 常に高度をチェックする
- 雲に突入したら揺れると覚悟する
- 人生やり残したことを考えてみる
- 今墜落したら何に後悔するか考えてみる
最後の二つは縁起でもないですが、私自身毎回死を覚悟して数百回も飛行機に搭乗していたので、フライト中は「もし今死んだら・・・」ということはリアルに考えていました。
まとめ:あなたの搭乗する飛行機は墜落しないし、今後も飛行機搭乗からは逃れることはできない
飛行機ほど安全な乗り物はありません。
あなたの搭乗する飛行機は今日もあなたを安全に目的地に届けてくれることでしょう。
そして、現代に生きている以上、飛行機搭乗からほとんど逃れることはできないでしょう。
だからこそ飛行機恐怖症を克服したいあなたを心より応援しています!